【弁護士の探し方5選】メリット・デメリットも弁護士が解説

この記事を読んでいるあなたには、このような不安や悩みがありませんか?

  • 弁護士に相談したいけど、知り合いがいない
  • 信頼できる弁護士を探したい

  • どの方法で探すと失敗しないんだろう
  • 見つけ方のコツを教えてほしい

離婚・相続・交通事故・債務整理・その他一般民事・刑事など、弁護士に依頼するのは依頼者にとって一大事です。

「弁護士に相談するのは初めて」という方も多いので、「一体どうやって探せば良いんだろう?」と不安になるのもわかります。

そこで今回は、15年以上弁護士を続けてきた私(河野)が、弁護士の探し方を紹介します。

方法はたくさんありますので、代表的なものを厳選しました。

Contents

弁護士の探し方(見つけ方)

  • 知人などに紹介してもらう
  • ネットで探す
  • 弁護士会の相談を利用する
  • 法テラスの相談を利用する
  • 行政機関の相談を利用する

①知人などに紹介してもらう

友人・知人・親族・仕事関係者などのつながりで、弁護士を紹介してもらう方法です。

メリット

  • 紹介者に、事前に人柄や仕事ぶりの評判を聞ける
  • 紹介者がいるので、弁護士との信頼関係を築きやすい
  • 紹介がないと引き受けない弁護士にも相談できる

デメリット

  • 相談したものの相性が合わなくて断る場合や、依頼したものの途中で弁護士を変えるときに、紹介者に気を遣う場合がある
  • 知人などの人脈頼みになるので、選択肢が限られる
  • 紹介してもらう弁護士が、自分が相談したい分野に力を入れているとは限らない
ワンポイントアドバイス

紹介は、相談者にとっても弁護士にとっても安心感があります。

ただ、どんな弁護士を紹介されるかわかりませんし、相性が合わないと感じたときに断りづらいことがあります。

「誰に紹介してもらうか」というのも大事なポイントなので、「この人の紹介なら信頼できる」と思える人に紹介してもらうと良いと思います。

②ネットで探す

インターネットで弁護士を探して、相談を申し込む方法です。

ネットで探す方法には、

  • 法律事務所や弁護団などのホームページを検索する
  • TwitterなどのSNSで探す
  • 弁護士ドットコムやココナラなどの弁護士検索サイトで探す

こういった方法があります。

法律事務所のホームページを探したい場合は、「地域名+弁護士」「離婚+弁護士」「相続+弁護士」といった単語で探せば、たくさんの情報を得られます。

「○○被害弁護団」など、特定の分野について弁護団や団体がある場合もあり、その分野に力を入れている弁護士にアクセスしやすいです。

たとえば、私も所属している「京都情報商材被害対策弁護団」は、タイトル通り情報商材被害救済の活動をしています。

メリット

  • 選択肢が多い
  • 相談前に情報を見たり比較できる
  • 無料相談をしている事務所を見つけやすい
  • 取り扱っている弁護士が少ない分野でも探しやすい

デメリット

  • 選択肢が多すぎてしぼりづらい
  • ネットで得られる情報は限られている
ワンポイントアドバイス

どの仕事でもそうかもしれませんが、検索で上位に表示される弁護士が、必ずしもあなたにとって良い弁護士とは限りません(もちろん、良い弁護士である可能性も十分あります)。

特に、弁護士に相談した経験がない方は、書いてある情報の良し悪しを判断しづらいでしょう。

情報を鵜呑みにせず、まずは相談してみて、自分の目で見てしっかり判断しましょう。

③弁護士会の相談を利用する

すべての都道府県に「弁護士会」というものがあります。

すべての弁護士は、必ずどこかの弁護士会に所属しています。

弁護士会は各地で法律相談を行っていますので、そこに相談にいく方法です。

相談後に、引き続きその弁護士に依頼することもできます(内容などによって断られる場合もあります)。

弁護士会が、弁護士を紹介してくれる場合もあります。

法律相談の場所や日時などは弁護士会によりますので、「お住いの地域+弁護士会」で検索してみてください。

私が所属する京都弁護士会の場合はこちら

メリット

  • お住まいの地域で相談しやすい
  • 分野や経済状況などによって、無料で相談できる場合もある
  • 交通事故や消費者被害など、分野を絞った法律相談に予約すれば、その分野に力を入れている弁護士に当たりやすい

デメリット

  • どの弁護士に当たるかわからない
ワンポイントアドバイス

多くの弁護士が、弁護士会主催の法律相談を担当しています。

弁護士会の法律相談を担当しているかどうかというのは、弁護士の良し悪しとは関係ありません。

あなたが予約をした日に、偶々相談を担当している弁護士に相談するのが原則ですから、「誰に当たるかわからない」というのはやむを得ないところです。

④法テラスの相談を利用する

全国各地にある法テラスに、相談を申し込む方法です。

法テラスは、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所です。

メリット

  • お住まいの地域で相談しやすい
  • 無料で相談できる場合もある
  • 「いきなり法律事務所に連絡するのは気が引ける」という方でも、とりあえず連絡しやすい安心感がある

デメリット

  • どの弁護士に当たるかわからない
ワンポイントアドバイス

法テラスで相談を担当する弁護士は、法テラスに常時勤務する弁護士の場合もあれば、自分の事務所を持っていたり、法テラス以外に勤務している弁護士などもいます。

法テラスの相談も弁護士会の相談も、両方担当している弁護士も多いです。

ただ、法テラスの相談は一切担当していない弁護士も一定数います。

法テラスの法律相談を担当しているかどうかというのは、弁護士の良し悪しとは関係ありません。

あなたが予約をした日に、偶々相談を担当している弁護士に相談するのが原則ですから、「誰に当たるかわからない」というのはやむを得ないところです。

⑤行政機関の相談を利用する

市役所・区役所を始めとした行政機関では、弁護士による法律相談を行っているところも多いので、そこに相談する方法です。

役所に問い合わせてみたり、何かお困りごとがあって、すでに行政機関に相談している場合は、聞いてみると良いかもしれません。

地域や機関によって相談の有無・日時・場所などは違いますので、気になる方は調べてみてください。

メリット

  • お住まいの地域で相談しやすい
  • 無料で相談を受けられる場合もある

デメリット

  • どの弁護士に当たるかわからない
  • 開催日時が限られている
  • 予約が取りにくい場合もある

こういう弁護士はダメ!?

弁護士は、お医者さんと違って「○○専門」という表現はしません。

しかし実際には、取り扱い分野・取り扱い件数・案件の進め方・交渉力・文章力・スピードなど、弁護士によって違います。

相性も大事なので「こういう弁護士が良い」という基準を示すのは難しいですが、注意すべき弁護士の特徴はこちらの記事で解説しました。

まとめ

代表的な弁護士の探し方を紹介しました。

復習すると、次の5つです。

  • 知人などに紹介してもらう
  • ネットで探す
  • 弁護士会の相談を利用する
  • 法テラスの相談を利用する
  • 行政機関の相談を利用する

当事務所では、通常の法律相談も、セカンドオピニオンサービスも行っておりますので、よろしければご利用ください。

オンライン(Zoom)でも対応いたしますので、東京・大阪をはじめ全国対応が可能です。

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